応用情報技術者試験 令和3年春 午前問60 解説付き過去問
問題
システム監査人が行う改善提案のフォローアップとして、適切なものはどれか。
正解
解説
システム監査人が行う改善提案のフォローアップは、監査報告書で示した改善提案が適切に実施されているかを継続的に確認し、監視することが主な目的である。
- 改善提案に対する監査対象部門の改善状況をモニタリングする
フォローアップでは、監査対象部門が改善提案をどのように実施しているかを追跡し、進捗状況や実施の適切性を確認する。これにより、監査の効果を高め、適切な対応が行われているかを評価することが可能となる。 - 改善提案に対する改善の実施を監査対象部門の長に指示する
監査人は改善を指示する権限を持たず、あくまで監査報告書を基に助言を行う立場である。改善の実施は、監査対象部門の責任のもとで行われる。 - 改善提案に対する監査対象部門の改善実施プロジェクトの管理を行う
監査人の役割は改善の監視や助言にとどまり、改善プロジェクトの管理を行うことは適切ではない。プロジェクト管理は、監査対象部門が主体的に担うべき業務である。 - 改善提案の内容を監査対象部門に示した上で改善実施計画を策定する
監査人は、改善の方向性を示す役割を果たすが、具体的な改善計画の策定は監査対象部門が行うべきものである。監査人が計画を策定することは監査の独立性を損なう可能性がある。