応用情報技術者試験 令和3年春 午前問57 解説付き過去問
問題
フルバックアップ方式と差分バックアップ方式を用いた運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、フルバックアップ方式と差分バックアップ方式の特徴を理解しているかを問うものです。以下に両者の特徴を整理しながら解説します。
- フルバックアップ方式の概要
システム全体のデータをまるごとバックアップする方式です。
復旧時はこのバックアップデータをそのまま使用することができますが、毎回すべてのデータを保存するため、バックアップにかかる時間と容量は大きくなります。 - 差分バックアップ方式の概要
フルバックアップを実施した時点以降に「変更されたファイル」のみをまとめてバックアップする方式です。
そのため、日数が経つにつれて差分バックアップの容量は増えていきますが、バックアップ回数が少ない場合には効率的です。 - 復旧時の手順
障害発生時の復旧では、まず最新のフルバックアップをリストアし、その後に最後に取得した差分バックアップを適用することで、障害発生直前の状態に戻すことが可能です。
つまり、「フルバックアップのデータで復元した後に、差分バックアップのデータを反映させて復旧する」という手順になります。
したがって、設問の中で適切な記述は「フルバックアップのデータで復元した後に、差分バックアップのデータを反映させて復旧する」です。