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合格発表日:2025年7月3日(あと66日)

応用情報技術者試験 令和3年春 午前問54 解説付き過去問

問題

PMBOKガイド第6版によれば、リスクにはマイナスの影響を及ぼすリスク(脅威)とプラスの影響を及ぼすリスク(好機)がある。 プラスの影響を及ぼすリスクに対する"強化"の戦略はどれか。

正解

解説

この問題は、プロジェクト管理の文脈におけるリスク管理のアプローチに関して問われています。具体的には、プロジェクトにプラスの影響を及ぼすリスク(好機)に対する適切な戦略を選択することが求められています。

  1. リスク管理の基本
    リスク管理は、プロジェクトの不確実性に対処するプロセスです。PMBOKガイドでは、リスクを「脅威」と「好機」とに分けて扱います。脅威はプロジェクトにマイナスの影響を与える可能性がある事象を指し、好機はプラスの影響をもたらす可能性がある事象を指します。
    好機に対する戦略は、その可能性を最大限に活かすことを目的としています。これには、好機を強化し、その発生確率または影響度を増大させる戦略が含まれます。

  2. 好機を強化する戦略の選択
    好機を強化する戦略は、その好機が発生する確率を高めるか、またはその影響を大きくすることを意味します。この戦略は、リソースを投入して好機が発生する条件を積極的に作り出すことに関連します。例えば、新技術の導入により市場での競争力を高めることが挙げられます。
    他の選択肢と比較して、好機の発生確率や影響度を増大させる選択肢は、積極的で具体的な行動を伴うため、好機を最大限に活かすという目的に最も適しています。

したがって、「好機の発生確率や影響度、又はその両者を増大させる」戦略が最も適切です。この選択は、好機に対する積極的なアプローチをとることで、プロジェクトにとって最大の価値を生み出す可能性があります。