応用情報技術者試験 令和3年春 午前問36 解説付き過去問
問題
2.4GHz帯の無線LANのアクセスポイントを、広いオフィスや店舗などをカバーできるように分散して複数設置したい。
2.4GHz帯の無線LANの特性を考慮した運用をするために、各アクセスポイントが使用する周波数チャネル番号の割当て方として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、2.4GHz帯の無線LANを使用する際の周波数チャネルの割当て方について理解を問うものです。特に広いエリアに複数のアクセスポイントを設置する場合、電波の干渉を避けるための適切な方法を選ぶことが求められます。
- 2.4GHz帯の特性
2.4GHz帯の無線LANでは、使用可能なチャネルが限られており、特に日本では1から13のチャネルが使用可能です。しかし、これらのチャネルは周波数が重なる部分があり、完全に独立しているチャネルは1, 6, 11のみです。
このため、これらのチャネルを効率的に使うことで、アクセスポイント間の電波干渉を最小限に抑えることができます。 - アクセスポイントの配置とチャネル割当て
隣接するアクセスポイントには干渉を避けるために、離れたチャネル番号を割り当てます。例えば、一つのアクセスポイントがチャネル1を使用している場合、隣のアクセスポイントはチャネル6または11を使用することが望ましいです。
この配置により、同一または近接した周波数チャネルによる干渉が減少し、無線LANのパフォーマンスが向上します。これは特に、広範囲をカバーする大規模な環境において重要です。
したがって、アクセスポイント間で電波の干渉を避けるためには、隣り合うアクセスポイントにチャネル1, 6, 11のように離れた番号を割り当てる方法が最も適切です。この割当て方が正解となります。