応用情報技術者試験 令和3年春 午前問35 解説付き過去問
問題
ONF(Open Networking Foundation)が標準化を進めているOpenFlowプロトコルを用いたSDN(Software-Defined Networking)の説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、OpenFlowプロトコルを用いたSDN(Software-Defined Networking)の核心的な特徴を理解し、適切な説明を選ぶことを求めています。
- SDN(Software-Defined Networking)の定義
SDNはネットワークの制御層とデータ層を論理的に分離する技術です。この分離により、ネットワークの制御機能(コントロールプレーン)を集中化し、ネットワーク機器の設定や管理を柔軟に行えるようになります。 - OpenFlowプロトコルの役割
OpenFlowはSDN環境において、コントローラとデータ転送機能を持つネットワーク機器(スイッチなど)との間で通信を行うためのプロトコルです。OpenFlowを使用することで、コントローラがネットワーク機器に対して、流れるデータのルーティング指示を集中的に制御できます。これにより、より効率的で柔軟なネットワーク管理が可能となります。
したがって、正解は「ネットワーク制御機能とデータ転送機能を論理的に分離し、コントローラと呼ばれるソフトウェアで、データ転送機能をもつネットワーク機器の集中制御を可能とするアーキテクチャ」です。これはSDNの基本コンセプトを反映しており、OpenFlowプロトコルの主要な機能を正確に説明しています。