応用情報技術者試験 令和3年春 午前問32 解説付き過去問
問題
IoTで用いられる無線通信技術であり、近距離のIT機器同士が通信する無線PAN(Personal Area Network)と呼ばれるネットワークに利用されるものはどれか。
正解
解説
この問題は、IoT環境で使用される無線通信技術について問うもので、特に近距離のIT機器間で使用される無線PAN(Personal Area Network)に適した技術を識別することが求められています。
- Bluetooth Low Energy (BLE) の特徴
Bluetooth Low Energy(BLE)は、低消費電力で動作する無線技術であり、主に個人のデバイス間での通信に使用されます。この技術は特に省エネルギーを重視した設計がされており、スマートウォッチやフィットネスデバイスなど、小型の個人用デバイスに広く採用されています。無線PANにおいては、その低エネルギー消費と十分な通信範囲が非常に有効です。 - 他の選択肢との比較
LTE(Long Term Evolution)は広範囲をカバーする高速なデータ通信を目的とした技術であり、主に広域ネットワーク(WAN)に適しています。PLC(Power Line Communication)は電力線を利用してデータを送信する技術で、建物内や設備間の通信に使用されることが多いです。PPP(Point-to-Point Protocol)は二点間の直接的な通信を確立するためのプロトコルであり、主にインターネット接続に用いられます。これらはいずれもPANに最適な技術ではありません。
したがって、近距離のIT機器同士が通信する無線PANに利用される最適な技術としてBLE(Bluetooth Low Energy)が正解です。