応用情報技術者試験ナビ ロゴ 応用情報技術者試験ナビ
合格発表日:2025年7月3日(あと66日)

応用情報技術者試験 令和3年春 午前問21 解説付き過去問

問題

RFIDの活用事例として、適切なものはどれか。

正解

解説

この問題は、RFID(Radio Frequency Identification)の技術的特徴と具体的な活用事例を理解しているかを問うものです。RFIDは、無線によって情報を非接触で読み取る技術であり、物流や入退室管理などで幅広く利用されています。

  1. RFIDの特徴
    RFIDは、微小なICタグ(無線チップ)に情報を記録し、専用のリーダーを使って無線でデータを読み取る仕組みです。電波を利用するため、視認性や向きの制限がなく、タグが目に見えない場所にあっても通信可能です。
    この非接触・高速・一括読み取りが可能という特性から、従来のバーコードに比べて高い効率を実現できます。

  2. 他の技術との違い
    ・紙に印刷されたディジタルコードの読み取りは、バーコードやQRコードなどの視覚的なコードを読み取る方式であり、RFIDとは異なります。
    ・携帯電話とヘッドフォン間の音声通信は、主にBluetoothを用いた無線通信に該当します。
    ・赤外線通信はIrDAなどの赤外線を用いた方式であり、RFIDの電波通信とは異なる技術です。
    これらはいずれもRFIDの特徴である「電波による非接触識別」とは一致しません。

  3. 正しい活用事例
    微小な無線チップ(ICタグ)を人や物に取り付け、それをリーダーで識別・管理することはRFIDの代表的な活用方法です。例えば、物流での荷物の追跡、社員証による入退室管理、動物の個体管理などが実際の応用例にあたります。

したがって、正解は「微小な無線チップによる人又は物の識別及び管理」です。これがRFID技術の典型的な活用事例を正しく表しています。