応用情報技術者試験 令和3年春 午前問19 解説付き過去問
問題
ページング方式の仮想記憶において、ページアクセス時に発生する事象をその回数の多い順に並べたものはどれか。
ここで、A≧Bは、Aの回数がBの回数以上、A=Bは、AとBの回数が常に同じであることを表す。
正解
解説
この問題は、ページング方式の仮想記憶システムにおけるページアクセスに伴う事象の発生回数を理解することが求められています。
- ページフォールトの定義
ページフォールトは、プログラムがアクセスしようとしたページが物理メモリ(RAM)にない状態を指します。このとき、OSはディスク上のスワップ領域やページファイルから必要なページを物理メモリにロードします。ページフォールトが発生すると、一般にページイン操作が必要になります。 - ページインとページアウトの関係
ページインはディスクからページを物理メモリに読み込む操作を指し、主にページフォールトが発生した際に行われます。一方、ページアウトは物理メモリの空きを作るために、使用されていないページをディスクに書き出す操作を指します。通常、ページアウトはページフォールトやページインよりも頻度が低くなる傾向があります。 - ページフォールトとページインの等価性
ページフォールトが発生するたびにページイン操作が必要になるため、これらの発生回数は等しくなります。一方で、ページアウトの発生はこれらよりも少ないです。したがって、ページフォールトとページインの発生回数は同じで、ページアウトの発生回数はこれらよりも少ないか等しいです。
したがって、ページフォールトとページインの発生回数が等しく、これらがページアウトの発生回数以上であるという選択肢が正解です。