応用情報技術者試験 令和3年春 午前問7 解説付き過去問
問題
アルゴリズム設計としての分割統治法に関する記述として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、分割統治法というアルゴリズム設計の技法に関する理解を問うものです。分割統治法は、アルゴリズム設計における重要なアプローチの一つで、大きな問題を小さな問題に分割し、それぞれを解決して最終的な解を得るプロセスを指します。
- 分割統治法の基本的な概念
分割統治法は、大きな問題をより小さく扱いやすい問題に「分割」し、これらの小さな問題をそれぞれ独立に「解決」します。その後、小さな問題の解を「統合」して、元の大きな問題の解を構築します。このアプローチにより、問題を効果的に解決することが可能になるため、様々な計算問題に広く利用されています。 - 他の選択肢との比較
他の選択肢は分割統治法の定義に合致しません。例えば、粗い解から精度の良い解を逐次改良する方法は、むしろ反復改善法や近似アルゴリズムの特徴です。全てのデータの組み合わせを調べる方法は、組み合わせ探索やブルートフォース法に関連しています。問題を分解し各時点で最良の解を選択する方法は、貪欲法の特徴を指しています。
したがって、正確に分割統治法を説明しているのは「全体を幾つかの小さな問題に分割して、それぞれの小さな問題を独立に処理した結果をつなぎ合わせて、最終的に元の問題を解決する方法である」という選択肢です。この選択肢が正解となる理由は、分割統治法の基本的なプロセスを正確に表しているからです。