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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問52 解説付き過去問

問題

次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。 ここで、プレシデンスダイアグラムの依存関係は全てFS関係とする。

正解

解説

この問題は、プレシデンスダイアグラムで表された作業の依存関係をアローダイアグラムに正しく変換できるかを問うものです。全ての依存関係は「終了-開始(FS: Finish to Start)」関係と指定されています。

  1. プレシデンスダイアグラムの特徴
    プレシデンスダイアグラム(PDM)は、作業をノード(四角)で表し、依存関係を矢印で示す図法です。
    各矢印は、ある作業の終了が次の作業の開始条件となるような関係(FS関係)を示します。
    この形式では、複数の作業が一つの作業に依存する場合や、逆に一つの作業が複数の後続作業に接続される場合も柔軟に表現できます。

  2. アローダイアグラムの特徴
    アローダイアグラム(ADM)は、作業を矢印で表し、ノード(丸)で作業の開始点と終了点を示します。
    依存関係は、作業の流れ(矢印)によって表現され、複数の作業が同じ後続作業に依存する場合には「ダミー作業(所要日数0の補助線)」が必要になることがあります。

  3. 変換における注意点
    問題のプレシデンスダイアグラムでは、作業Fが作業Aおよび作業Dの両方に依存しているため、アローダイアグラム上では両方の終了ノードからFの開始ノードに接続する必要があります。
    このような構造を表現するためには、ダミー作業を用いて正確に依存関係を表すことが求められます。

したがって、作業Fの前に作業Aおよび作業Dが正しくFS関係で接続され、必要なダミー作業も使用されているアローダイアグラムは、下記の図です。

これが問題のプレシデンスダイアグラムに対する正しい変換結果となります。