応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問36 解説付き過去問
問題
IPv6において、拡張ヘッダーを利用することによって実現できるセキュリティ機能はどれか。
正解
解説
この問題は、IPv6通信における拡張ヘッダーを利用することで実現可能なセキュリティ機能について問うものです。
- IPv6とは
IPv6はインターネット・プロトコルのバージョン6を示し、IPv4のアドレス枯渇問題を解決するために設計されました。IPv6では、128ビットのアドレスを使用することで、膨大な数のデバイスがインターネットに直接接続できるようになります。 - 拡張ヘッダーの概要
IPv6では、標準的なヘッダーの後に複数の拡張ヘッダーを配置することができます。これらは、パケットのルーティング、フラグメント、セキュリティなど、特定の目的のために追加情報を提供します。重要な拡張ヘッダーの一つに「セキュリティ機能」を提供するIPsecがあります。 - IPsecと暗号化通信機能
IPsec(Internet Protocol Security)は、ネットワーク層でデータの認証や暗号化を行うプロトコルで、IPv6において拡張ヘッダーとして実装されます。この機能により、データの機密性と完整性を保護し、暗号化通信を実現します。IPsecは、エンドツーエンドあるいはサイト間でデータを安全に交換するために使用され、暗号化通信機能を提供します。
したがって、IPv6の拡張ヘッダーを利用して実現できるセキュリティ機能は「暗号化通信機能」が正解です。この機能は、データのプライバシーとセキュリティを保つために不可欠です。