応用情報技術者試験 令和3年秋 午前問30 解説付き過去問
問題
分散データベースにおける"複製に対する透過性"の説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
分散データベースにおける「複製に対する透過性」とは、データが物理的にどのように分散されていても、それがユーザーやアプリケーションプログラムには見えないようにする特性を指します。これにより、プログラムはデータの配置や複製について意識することなく操作を行うことができます。
- データの透過性の定義
データの透過性には、複数の形態がありますが、その中でも「複製透過性」は、データが複数の場所に複製されている状況を指します。この透過性が保たれている場合、アプリケーションはデータがどのサーバに複製されているかを意識する必要がありません。 - 透過性によるプログラミングの利便性
透過性が提供されることで、開発者はデータベースの内部構造に影響されずにアプリケーションを設計することが可能になります。複製透過性があることで、たとえデータが複数のサーバに重複して存在していても、その複製の存在をプログラムが意識することなくデータを取り扱うことができます。
したがって、正解は「複数のサーバに一つの表が重複して存在しても、プログラムは表の重複を意識する必要がない」となります。これは複製透過性が保証されている場合に期待される動作であり、分散データベースシステムの効率的な運用を実現します。