応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問30 解説付き過去問
問題
トランザクションのACID特性のうち、耐久性(durability)に関する記述として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題では、トランザクションのACID特性の中でも特に「耐久性(Durability)」についての理解を問われています。
- ACID特性とは
ACID特性とは、トランザクションに必要な四つの基本特性を示しています。これには原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、隔離性(Isolation)、耐久性(Durability)が含まれます。
各特性はトランザクションが安全かつ信頼性高くデータベースシステム内で処理されるために重要です。 - 耐久性(Durability)の定義
耐久性は、トランザクションが一度完了しコミットされた後、その結果が永続的にデータベースに保存されることを保証する特性です。これは、システムの障害が発生しても、コミットされたトランザクションの結果は失われないことを意味します。例えば、電源障害やシステムクラッシュが発生した場合でも、再起動後にはトランザクションの結果がデータベースに保持されている必要があります。 - 他のACID特性との比較
一貫性はデータベースが常に正しい状態を保つこと、原子性はトランザクションが全てまたは全く実行されること、隔離性はトランザクションが他のトランザクションの影響を受けずに独立して実行されることをそれぞれ保証します。これらと比較した時、耐久性の役割は特にデータの永続性に焦点を当てています。
したがって、正解は「正常に終了したトランザクションの更新結果は、障害が発生してもデータベースから消失しないこと」です。これは耐久性の定義に直接的に関連しており、トランザクションが一度完了すればその効果は維持されるべきであるという原則を反映しています。