応用情報技術者試験 令和2年秋 午前問23 解説付き過去問
問題
次の表に示す値が格納されたLUT(Lookup Table)と等価な回路はどれか。
ここで、LUTのアドレス信号A2~A0はA0がLSBで、各回路の入力信号aがA2,bがA1,cがA0に対応する。


正解
解説
この問題は、3ビットの入力(a, b, c)に対して出力値が定義されたLUT(Lookup Table)の内容と等価な論理回路を識別する問題です。各ビットの対応は a=A2、b=A1、c=A0(LSB)とされています。
- LUTの出力条件の整理
与えられた表から、アドレス(入力の組合せ)と出力値は次のようになっています:
000 → 0
001 → 1
010 → 0
011 → 1
100 → 0
101 → 1
110 → 1
111 → 0
このうち、出力が1となるアドレスは以下の4つです。
・001(a=0, b=0, c=1)
・011(a=0, b=1, c=1)
・101(a=1, b=0, c=1)
・110(a=1, b=1, c=0) - 論理式の導出
出力が1となる入力条件を論理積で表すと次のようになります:
・a・b・c
・a・b・c
・a・b・c
・a・b・c
これらを論理和でまとめると、以下の積和形論理式になります:
Y = a・b・c + a・b・c + a・b・c + a・b・c - 等価な回路の判定
この論理式を具現化した回路を選択肢から確認すると、各項をANDゲートで構成し、それらをORゲートでまとめた回路が該当します。これにより、LUTに記録されたすべての1の出力条件に対して正しく1を出力し、それ以外では0を出力します。
以上により、このLUTと等価な論理動作をするのは、上記の論理式を満たす回路です。