応用情報技術者試験 令和元年秋 午前問39 解説付き過去問
問題
無線LAN環境におけるWPA2-PSKの機能はどれか。
正解
解説
この問題は、無線LAN環境におけるWPA2-PSKの機能に関する理解を試すものです。WPA2-PSK(Wi-Fi Protected Access 2 - Pre-Shared Key)は、無線LANのセキュリティプロトコルの一つで、特定の鍵を共有することでネットワークの安全を保ちます。
- WPA2-PSKの基本概念
WPA2-PSKは、無線LANネットワークにおいてセキュリティを強化するためのプロトコルです。この方式では、アクセスポイント(AP)とクライアント間で事前に共有されたパスワード(Pre-Shared Key、PSK)を使用して、ネットワークへのアクセス制御と通信の暗号化を実施します。つまり、正しいPSKを知っているデバイスのみがネットワークにアクセスでき、データのプライバシーが保護されます。 - 誤解されがちな機能と正解の説明
選択肢の中で誤解されがちなのは、SSIDが共通鍵として機能するという点ですが、これは誤りです。SSIDはネットワークを識別する名前であり、セキュリティ鍵ではありません。正解は「アクセスポイントに設定されているのと同じSSIDとパスワード(Pre-Shared Key)が設定されている端末だけに接続を許可する」というものです。これにより、APは正しいSSIDとPSKを持つデバイスからの接続要求のみを許可し、不正アクセスを防ぎます。
したがって、WPA2-PSKの主な機能は、適切なSSIDとPSKを持つ端末のみがネットワークへのアクセスを許可されることにより、無線LANのセキュリティを確保することです。この方式は広く用いられており、ネットワークの安全性を大幅に向上させています。