応用情報技術者試験 令和元年秋 午前問29 解説付き過去問
問題
データベースに媒体障害が発生したときのデータベースの回復法はどれか。
正解
解説
この問題は、データベースが媒体障害に遭遇した際の適切な回復方法について問うものです。
- 媒体障害とは何か
媒体障害は、ハードディスクのクラッシュやサーバーの物理的な破損など、データベースのデータを保存している記憶媒体が損傷する事態を指します。
このような障害は、保存されているデータの一部または全部が失われるリスクを伴います。 - データベースの回復手法
データベースの回復には主に「ロールフォワード」と「ロールバック」という二つの方法がありますが、媒体障害の場合は特に「ロールフォワード」が重要です。
ロールフォワードは、最後のバックアップ以降に実行され、コミットされたトランザクションを再適用することでデータベースを正常な状態に戻すプロセスです。 - 正解選択肢の解説
正解の「バックアップコピーでデータベースを復元し、バックアップ取得以降にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする」は、媒体障害からのデータベース回復において最も効果的な方法です。
これは、バックアップからデータを復元し、それ以降のトランザクションログを用いて未反映の変更を再適用することで、障害発生時点でのデータ状態を正確に復元するためです。
したがって、障害発生時にデータベースを最新の安定した状態に復元するには、バックアップとロールフォワードの組み合わせが最も適切です。