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合格発表日:2025年7月3日(あと29日)

応用情報技術者試験 平成31年春 午前問77 解説付き過去問

問題

図に示す標準原価計算の手続について、a~cに該当する適切な組合せはどれか。

正解

解説

  • 問題の目的
    この問題では、標準原価計算の各ステップの正しい順序を理解し、それぞれの工程に対応する処理内容を識別することが求められている。

  • aに該当する処理:実際原価の計算
    この工程では、実際に発生した原価を集計する。具体的には、直接材料費、直接労務費、製造間接費など、製品の製造にかかった実際の費用を合計して算出する。標準と比較するための基準となる実績データである。

  • bに該当する処理:標準原価差額の計算
    この工程では、あらかじめ設定された標準原価と、実際にかかった実際原価との差額を算出する。この差額が発生することで、次のステップでの分析対象となる。差額は「原価差異」とも呼ばれる。

  • cに該当する処理:原価差異分析
    標準原価と実際原価との差額がどの要因によって生じたのかを分析する工程である。例えば、材料費の高騰、作業効率の低下、設備稼働率の変化など、差異の原因を分類・特定して管理改善に活かす。

  • 結論
    以上の順序に基づき、aには「実際原価の計算」、bには「標準原価差額の計算」、cには「原価差異分析」が入るのが正しい組合せである。