応用情報技術者試験 平成31年春 午前問75 解説付き過去問
問題
定量発注方式における経済的発注量を計算したところ、600個であった。
発注から納入までの調達期間は5日であり、安全在庫量が30個である場合、この購買品目の発注点は何個か。
ここで、1日の平均消費量は50個であるとする。
正解
解説
この問題は、発注点を求めるための計算を行うものです。発注点とは、在庫がどのレベルまで下がった時に発注を行うかを示す点で、調達期間中の消費量と安全在庫量を考慮して決定されます。
- 日々の消費量と調達期間
発注から納入までの調達期間が5日であり、1日の平均消費量は50個です。したがって、調達期間中に消費される在庫量は 50個/日 × 5日 = 2501 個となります。 - 安全在庫の考慮
安全在庫量とは、予期せぬ需要増加や供給の遅延に備えて確保される在庫のことです。本問題では、安全在庫量が30個とされています。この安全在庫量を調達期間中の消費量に加える必要があります。 - 発注点の計算
発注点は、調達期間中の消費量と安全在庫量の合計で求められます。調達期間中の消費量が250個、安全在庫が30個であるため、発注点は 250個 + 30個 = 2801 個となります。
したがって、この購買品目の発注点は280個が正解です。この計算により、調達期間と安全在庫量を考慮した適切な発注点を設定することができます。