応用情報技術者試験 平成31年春 午前問65 解説付き過去問
問題
要件定義において、利用者や外部システムと、業務の機能を分離して表現することによって、利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
正解
解説
この問題は、ソフトウェア開発における要件定義フェーズで使用される図表について問うものです。特に、利用者や外部システムと業務機能を分離して表現する図表の識別が求められています。
- ユースケース図の目的と機能
ユースケース図は、システムの外部から見たシステムの機能と、その機能を利用するアクター(利用者や外部システム)との関係を表現するために使用されます。この図は、利用者がシステムをどのように使用するか、またシステムが提供する機能が何かを明確にするために有効です。アクターとシステム間のインタラクションをシナリオとして視覚的に示すことで、業務全体の範囲を明確にします。 - 他の選択肢との比較
アクティビティ図は、プロセスの流れや作業の順序を示すために用いられ、オブジェクト図とクラス図は、システム内のデータ構造やオブジェクト間の関係を表現するために使われます。これらの図は、システムの内部構造や動作を詳細に描くのに対し、ユースケース図は外部の利用者の視点からシステムを表現するため、この問題の要件に最も適しています。
したがって、利用者や外部システムと業務の機能を分離して表現することにより、業務全体の範囲を明らかにする図として、ユースケース図が正解です。