応用情報技術者試験 平成31年春 午前問27 解説付き過去問
問題
RDBMSにおいて、特定の利用者だけに表を更新する権限を与える方法として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)において、特定のユーザーに対して表を更新する権限をどのように与えるかに関する問題です。
- 権限制御の基本
RDBMSでは、データベース内のオブジェクトへのアクセス権限を制御する機能があります。権限の種類には、SELECT(選択)、INSERT(挿入)、UPDATE(更新)、DELETE(削除)などがあります。これらの権限をユーザーやユーザーグループに付与することで、データベースのセキュリティと整合性を保ちながら、柔軟なアクセス制御が可能になります。 - GRANT文の役割
GRANT文は、特定のユーザーに対して、テーブルやビューなどのデータベースオブジェクトへの特定の権限を付与するために使用されます。例えば、「GRANT UPDATE ON テーブル名 TO ユーザー名;」のように記述することで、指定されたユーザーにそのテーブルの更新権限を与えることができます。この命令は、データベース管理者や権限付与権を持つユーザーによって実行されます。 - 他の選択肢の誤り
「CONNECT文で接続を許可する」は、ユーザーがデータベースに接続する権限を与えるもので、特定の表への更新権限とは無関係です。「CREATE ASSERTION文で表明して制限する」および「CREATE TABLE文の参照制約で制限する」は、どちらもデータの整合性を保つための制約を設定するものであり、更新権限を与えるためのものではありません。
したがって、特定の利用者に表を更新する権限を与える方法としては、「GRANT文で許可する」が正解です。この文を使用することで、セキュアかつ効率的に権限管理が行えるためです。