応用情報技術者試験 平成30年春 午前問35 解説付き過去問
問題
二つのIPv4ネットワーク192.168.0.0/23と192.168.2.0/23を集約したネットワークはどれか。
正解
解説
この問題は、IPv4アドレスの集約に関連するネットワークアドレスの計算を問うものです。特に、サブネットマスクを使用して複数のネットワークを一つのアドレスに集約する過程を理解することが求められます。
- サブネットマスクとネットワークアドレス
サブネットマスクは、ネットワーク部とホスト部を区別するために使用されるビットマスクです。例えば、/23は32ビットアドレスのうち、最初の23ビットがネットワーク部であることを意味します。これにより、ネットワークアドレス192.168.0.0/23と192.168.2.0/23はそれぞれ、192.168.0.0から192.168.1.255まで、および192.168.2.0から192.168.3.255までの範囲をカバーします。 - アドレスの集約
二つのサブネットを集約するには、これらの範囲を含む最小のネットワークを見つける必要があります。192.168.0.0/23と192.168.2.0/23を集約すると、192.168.0.0から192.168.3.255までの範囲をカバーする一つのネットワークが必要です。これは、/22のサブネットマスク(ネットワーク部が22ビット)を使用することで実現可能で、これにより192.168.0.0/22ネットワークが形成されます。このネットワークは192.168.0.0から192.168.3.255までのIPアドレス範囲を正確にカバーします。
したがって、192.168.0.0/22が192.168.0.0/23と192.168.2.0/23の両ネットワークを集約したネットワークとして正解です。この集約により、ルーティングテーブルのエントリ数を減少させ、ネットワークの効率を向上させることができます。