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合格発表日:2025年7月3日(あと15日)

応用情報技術者試験 平成30年秋 午前問64 解説付き過去問

問題

IT投資に対する評価指標の設定に際し、バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。

正解

解説

この問題は、バランススコアカードを用いたKPIの設定に関して、特に内部ビジネスプロセスの視点から考えることを求めています。

  1. バランススコアカードの概念
    バランススコアカードは、企業の戦略を実現するための多面的な評価システムです。このシステムは財務の視点、顧客の視点、内部ビジネスプロセスの視点、そして学習と成長の視点の四つの視点で構成されています。内部ビジネスプロセスの視点では、企業がどのように効率的に運営を行い、顧客ニーズに応えるかを評価する指標を設定します。

  2. 各選択肢の評価
    1.「売上高営業利益率を前年比5%アップとする」は財務の視点に関連します。
    2.「顧客クレーム件数を1か月当たり20件以内とする」は顧客の視点に該当します。
    3.「新システムの利用者研修会の受講率を100%とする」は学習と成長の視点に関わる指標です。
    4.「注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする」は、プロセスの効率化を直接的に示す指標であり、内部ビジネスプロセスの視点に立っています。

したがって、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例として、「注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする」が正しい選択です。これは直接的にプロセスの効率化を測るものであり、内部操作の改善に焦点を当てています。