応用情報技術者試験 平成30年秋 午前問52 解説付き過去問

トレンドチャートは、システム開発の進捗管理で重要な役割を果たすツールです。この問題では、その具体的な説明が問われています。

1. トレンドチャートの基本概念
   トレンドチャートは、プロジェクトの進行におけるさまざまな指標を時系列で記録し、視覚的に表現するためのグラフです。主にプロジェクトの進捗状況や予算の消費状況を折れ線グラフで示し、予定と実績を比較することが可能です。プロジェクトマネージャーはこのチャートを使用して、プロジェクトの健康状態を追跡し、必要に応じて介入を行います。
   
   
2. トレンドチャートと他の管理ツールとの違い
   トレンドチャートは、作業日程を帯状に示すガントチャートや、作業関与者と責任を示す責任割当マトリックス（RAM）、作業の順序や相互関係を示すネットワーク図とは異なります。これらのツールはそれぞれ特定の目的で使用される一方、トレンドチャートは時間の経過と共に変化するプロジェクトのキーパラメータを追跡し、プロジェクトのトレンド分析に重点を置いています。
   
   

したがって、問題の選択肢「作業の進捗状況と予算の消費状況を関連付けて折れ線で示したもの」がトレンドチャートを正確に説明しています。この選択肢はプロジェクト管理の文脈で重要なトレンドチャートの使用法を具体的に示しており、正解です。