応用情報技術者試験 令和7年春 午前問71 解説付き過去問
問題
クラウドで学習し、エッジデバイスで推論する機械学習ベースのエッジAIにおいて、エッジデバイスで行われる推論処理として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、エッジAIにおけるエッジデバイスでの推論処理について理解を問うものです。エッジAIでは、クラウドでモデルの学習を行った後、エッジデバイスでそのモデルを用いて実際のデータ処理(推論)を実行します。
- エッジAIの基本概念
エッジAIでは、データのプライバシーを守りながら効率的に処理を行うために、モデルの学習はクラウド(または強力なサーバー)で行います。一方で、学習されたモデルを使って、具体的なデータに対する推論(識別、判断など)はエッジデバイス上で行われます。このプロセスは、ネットワークの遅延を減らし、リアルタイム処理を可能にします。 - 推論処理の説明
エッジデバイスでの推論処理とは、学習済みのモデルを用いて、新しい入力データに対して予測や識別を行う操作のことです。このプロセスは、モデルが既に学習されているため、計算負荷が少ないという特徴があります。エッジデバイスでは、この推論処理を用いて、カメラ画像からのオブジェクト認識、音声データからのコマンド認識などが行われます。
したがって、エッジデバイスで行われる推論処理として正しいのは、学習したモデルに従い、実際にデータの識別などを行うプロセスです。他の選択肢はモデルの学習過程を指しており、エッジデバイスで主に行われるべき推論プロセスとは異なります。