応用情報技術者試験令和6年秋午前問69 解説付き過去問

問題

コ・クリエーション戦略の特徴はどれか。

企業の営業部門と製造部門が協働し、特定の商品・サービスに限定して徹底的に自前主義にこだわることによって強みを発揮する。

顧客が自らのアイデアを商品の仕様に具体的に落とし込み、企業に製品を製造してもらう。

顧客や企業ネットワークの力を活用し、商品・サービスだけでなく、顧客の経験までを含めて差別化可能な価値を創造する。

自社に不足する経営資源をM&Aによって強化し、従来にない価値をより素早く創造する。

コ・クリエーション戦略は、企業が顧客や他の企業との協働を通じて新たな価値を生み出す戦略である。従来の企業主導の製品・サービス開発とは異なり、顧客やパートナー企業の意見やアイデアを積極的に取り入れ、共創することで、独自の価値を創造する点が特徴的である。

顧客の積極的な参加
企業が単独で価値を創造するのではなく、顧客の意見や経験を活用し、顧客と一緒に商品・サービスを創り上げる。
企業ネットワークの活用
単独の企業では提供できない価値を、他の企業との協働によって実現する。オープンイノベーションやアライアンス戦略と組み合わせて実施されることが多い。
経験価値の提供
単なる製品やサービスの提供にとどまらず、顧客が感じる「経験」そのものを価値として提供する。

このように、コ・クリエーション戦略は、企業と顧客、あるいは企業間の連携を活用し、差別化可能な価値を創造することを目的としている。