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次回試験日:2025年4月20日(あと1日)

応用情報技術者試験 令和6年秋 午前問43 解説付き過去問

問題

ソフトウェアのセキュリティ管理に使用されるSBOMはどれか。

正解

解説

SBOM(Software Bill of Materials)は、ソフトウェアを構成するコンポーネントや、それらの相互の依存関係をリスト化した一覧である。SBOMを活用することで、以下のようなメリットがある。

  • ソフトウェアの透明性を向上させる
    SBOMを作成することで、ソフトウェアに含まれるライブラリやモジュールを把握しやすくなる。その結果、サプライチェーン全体でのリスクを管理しやすくなる。

  • セキュリティ脆弱性の特定と対応が迅速になる
    ソフトウェアに含まれるコンポーネントをリスト化することで、既知の脆弱性(CVEなど)に該当するライブラリやモジュールを特定しやすくなり、速やかな対応が可能となる。

  • ライセンス管理が容易になる
    SBOMには、各コンポーネントのライセンス情報も含まれることが多く、オープンソースソフトウェアのライセンス違反を防ぐのに役立つ。

  • 組織内にあるソフトウェアを含むIT資産のリスト化とは異なる
    SBOMは、組織内のソフトウェアを一覧化するIT資産管理とは異なり、ソフトウェアの内部構成や依存関係を可視化するためのもの。

  • セキュリティアラートやログの分析を目的としたものではない
    セキュリティイベントの分析を行うSIEM(Security Information and Event Management)とは異なり、SBOMは主にソフトウェアの構成情報を整理するために用いられる。

  • 脆弱性管理や設定ミスの検出とは異なる
    セキュリティ脆弱性や設定ミスの特定・処理を行うVulnerability Managementとは異なり、SBOMはソフトウェアの成分を明確にするためのツールである。