応用情報技術者試験 令和4年春 午前問55 解説付き過去問
問題
あるシステムにおけるデータ復旧の要件が次のとおりであるとき、データのバックアップは最長で何時間ごとに取得する必要があるか。
〔データ復旧の要件〕
〔データ復旧の要件〕
- RTO(目標復旧時間):3時間
- RPO(目標復旧時点):12時間前
正解
解説
この問題は、データ復旧のためのバックアップ頻度を求めるものです。具体的には、RTO(目標復旧時間)とRPO(目標復旧時点)を考慮して、適切なバックアップ間隔を定める必要があります。
- RTOとRPOの定義を理解する
RTO(目標復旧時間)とは、システム障害が発生した場合に、業務が停止してしまう許容可能な最大時間を指します。この問題では、RTOは3時間とされています。
RPO(目標復旧時点)は、データが失われた場合に許容できるデータの損失量を時間で表したもので、このケースでは最大12時間前のデータまで失っても良いと設定されています。 - バックアップ頻度の決定
RPOが12時間と設定されているため、最悪のシナリオを考慮すると、12時間ごとにデータのバックアップを取得する必要があります。これにより、どの時点でデータ障害が発生しても、失われるデータは最大12時間分となり、この要件を満たすことができます。
また、RTOが3時間であることから、障害発生後3時間以内にシステムを復旧させる必要がありますが、これはバックアップの取得頻度とは直接関連しません。復旧プロセスの効率化に関連するため、バックアップ頻度の設定とは異なる対策が求められます。
したがって、RPOに基づきデータのバックアップは最長で12時間ごとに取得する必要があります。これにより、目標復旧時点の要件を遵守することが可能です。