応用情報技術者試験 令和4年春 午前問20 解説付き過去問
問題
FPGAの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、FPGA(Field Programmable Gate Array)の特徴に関する理解を問うものです。
- FPGAの概要
FPGAは、フィールド(現場)でプログラム可能な論理素子の集合体で構成される集積回路です。あらかじめ用意された論理ブロック(論理ゲートやフリップフロップなど)と、それらを接続するための配線リソースを、ユーザーが設計した回路に従って構成(配線)できます。 - 再プログラム可能な特性
FPGAの最大の特長は、「出荷後でもハードウェアの構成を変更可能」であることです。一度回路を実装した後でも、必要に応じて再構成(リコンフィギュレーション)することができます。これにより、プロトタイピングや製品仕様の変更にも柔軟に対応できます。 - 他の用語との違い
- 不揮発性メモリは、電源を切っても内容が消えない記憶装置で、ROMやフラッシュメモリなどが該当します。
- 特定用途向け汎用集積回路(ASIC)は、一度製造されると変更できない固定の回路構成を持つ専用チップです。
- 浮動小数点演算ユニットは、数値演算を高速化するための特化した演算回路で、CPUやGPUに内蔵される演算装置です。
以上より、FPGAは論理回路を基板上に実装した後で再プログラムできる集積回路であると説明できます。