応用情報技術者試験 令和4年春 午前問18 解説付き過去問
問題
フラグメンテーションに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解
解説
この問題は、メモリ管理におけるフラグメンテーションの特性について理解を問うものです。フラグメンテーションとは、メモリが小片に分かれ、十分な連続した空き領域がない状態を指します。
- フラグメンテーションの定義
フラグメンテーションとは、メモリが小さな断片に分割されてしまう現象のことを言います。この現象が発生すると、物理的には十分な空きメモリが存在していても、連続した空き領域が不足するため、大きなメモリブロックの割り当てができなくなる可能性があります。 - メモリプール管理方式の比較
可変長ブロックのメモリプール管理方式では、メモリの断片化が進みやすく、フラグメンテーションが発生しやすいです。一方で、固定長ブロックのメモリプール管理方式では、メモリブロックのサイズが一定であるため、フラグメンテーションの影響を受けにくいですが、その分、メモリの使用効率は低下することがあります。 - フラグメンテーションの影響
フラグメンテーションが発生すると、システム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。具体的には、メモリの割り当てや解放の処理が遅くなったり、十分なメモリがあるにも関わらず、新しいアプリケーションやプロセスのメモリ要求を満たせなくなることがあります。
したがって、フラグメンテーションの発生は、合計としては十分な空きメモリ領域があるにもかかわらず、必要とするメモリ領域を獲得できない状態を引き起こすことがあるため、この選択肢が正解です。