応用情報技術者試験 平成31年春 午前問57 解説付き過去問
問題
システム開発委託先(受託者)から委託元(委託者)に納品される成果物に対するユーザ受入テストの適切性を確かめるためのシステム監査の要点はどれか。
正解
解説
この問題は、システム開発において納品された成果物のユーザ受入テストの適切性を確かめるシステム監査の要点を理解することを目的としています。
- ユーザ受入テストの目的
ユーザ受入テスト(UAT)は、実際の業務シナリオに基づいてシステムが正しく機能するかどうかを最終的に確認するために行われます。これは、システムがユーザの要件を満たしているかを検証する重要なステップで、主に委託者自身によって実施されるべきです。 - 適切なユーザ受入テストの実施主体
システム監査の観点からは、受託者が開発したシステムの品質を委託者自身が確認することが重要です。そのため、委託者が自らの要件定義に基づき実施するユーザ受入テストは、その成果物が実際の業務要件と合致しているかを効果的に評価するためのものです。受託者がユーザ受入テストを行うこともありますが、最終的な受入は委託者が行うべきです。 - 監査人の役割
監査人は、このテストが適切に計画され、実施されているかを確認する役割を持ちます。監査人がユーザ受入テスト計画を策定することは通常の役割ではなく、むしろその実施と遵守を監視することです。
したがって、正解は「受託者から納品された成果物に対して、委託者が要件定義に基づきユーザ受入テストを実施していること」です。これは、システムが実際の業務要件を満たしているかを確かめる最も効果的な方法であるためです。