応用情報技術者試験 平成31年春 午前問48 解説付き過去問
問題
オペレーティングシステムの更新によって、既存のアプリケーションソフトウェアが正常に動作しなくなることが判明したので、正常に動作するように修正した。
この保守を何と呼ぶか。
正解
解説
この問題は、オペレーティングシステムの更新後にアプリケーションソフトウェアが正常に動作しなくなった場合の保守活動の種類について問うものです。
- 保守の種類について
ソフトウェア保守には大きく分けて四つのタイプがあります。これらは完全化保守、是正保守、適応保守、予防保守と呼ばれています。各タイプはそれぞれ異なる状況や目的に応じて行われます。 - 適応保守の定義
適応保守は、ソフトウェアを変更した外部環境(オペレーティングシステム、ハードウェアなど)に合わせてアップデートや修正を行う保守活動です。外部の変更に対応させることが主な目的であり、新しいオペレーティングシステムへの対応もこのタイプに該当します。 - 他の保守タイプとの比較
完全化保守はソフトウェアの機能向上や性能向上のために行われ、是正保守は既存のバグや問題を修正するために実施されます。予防保守は将来の問題を予防する目的で行われる保守です。この問題のシナリオでは、外部環境の変化に対応するための修正が行われているため、適応保守が最も適切です。
したがって、オペレーティングシステムの更新後にアプリケーションが正常に機能するよう修正する行為は「適応保守」と呼ばれます。