応用情報技術者試験 平成31年春 午前問35 解説付き過去問

この問題では、Webサーバを利用したシステムにおいて、インターネット経由でクライアントからのリクエストをどのようにWebサーバに中継するか、という点が問われています。

1. リバースプロキシの基本概念
   リバースプロキシは、インターネットに公開されているサーバーの前に配置され、外部のクライアントからのリクエストを受け取り、そのリクエストを内部のサーバー（Webサーバーなど）に転送する役割を果たします。このプロセスは透過的で、クライアントはリバースプロキシを通じてサービスを利用していることを意識することはありません。
   
   
2. 他の選択肢との比較
   DMZ（非武装地帯）は、内部ネットワークと外部ネットワークの間に設けられるセキュリティ強化のためのネットワーク区域であり、直接的にリクエストを中継する役割は持ちません。フォワードプロキシは内部ネットワークから外部へのリクエストを代行する役割を持ち、逆の流れではありません。プロキシARPは、異なるネットワークにいるホスト間の通信を支援するARP（アドレス解決プロトコル）の特殊な形態であり、この文脈とは関連が薄いです。
   
   

したがって、インターネットからのアクセスをWebサーバに中継するためには、リバースプロキシが適切な技術です。この機能はWebサーバの負荷を分散させ、セキュリティを向上させる助けともなります。