応用情報技術者試験 平成31年春 午前問20 解説付き過去問

この問題は、DRAM（ダイナミックランダムアクセスメモリ）のメモリセルが情報を記憶するために何を使用しているかについて尋ねています。

1. DRAMの基本構造
   DRAMのメモリセルは主にコンデンサとトランジスタで構成されています。コンデンサは電荷を蓄える役割を持ち、トランジスタはその電荷の読み出しや書き込みを制御します。電荷の有無で0と1のデータを表現し、これにより情報の記憶が可能になります。
   
   
2. コンデンサの役割
   コンデンサは、その電荷の状態（充電または放電）によってビットの状態を記憶します。DRAMは「ダイナミック」と名付けられているように、時間とともに電荷が漏れてしまうため、定期的なリフレッシュが必要です。このリフレッシュ操作がDRAM特有の特性であり、コンデンサの機能が中心となっています。
   
   

したがって、DRAMのメモリセルで情報を記憶するために利用されているのは、「コンデンサ」です。このコンデンサの能力によって、DRAMは情報を一時的に保持することができます。