応用情報技術者試験 平成30年春 午前問61 解説付き過去問
問題
共通フレーム2013によれば、システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
正解
解説
この問題は、共通フレーム2013に基づくシステム化構想の立案時に作成される文書に関する内容を問うものです。
- システム化構想の目的
システム化構想は、企業の将来像に合わせた情報システムの基本的な設計を行う過程です。この段階では、企業の戦略を実現するために必要な業務と情報システムの全体像を描きます。これには、どのような業務が必要か、業務を支える情報システムはどのような機能を持つべきかが含まれます。 - 業務の全体像の重要性
業務の全体像は、企業が将来的に必要とする業務機能とそれを支える組織体制を明確に示します。この全体像には、各業務間の関連や情報フローが視覚的に表され、企業の目指すべき方向性とその実現のための具体的な手段が定義されます。これにより、システム化の際の指針となり、適切な情報システム設計へと繋がります。
したがって、共通フレーム2013によるシステム化構想の立案で作成されるものは、「企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と業務組織を表した業務の全体像」が正解です。これは、企業の長期的な戦略を実現するための基盤となる重要な文書であり、その他の選択肢が指す詳細な業務手順やシステム方式の記述は、この初期段階では行われません。