応用情報技術者試験 平成30年秋 午前問10 解説付き過去問
問題
相変化メモリの説明として、適切なものはどれか。
正解
解説
相変化メモリ(Phase Change Memory, PCM)に関する問題ですが、相変化メモリの基本的な機能と特性を理解することが重要です。
- 相変化メモリの基本概念
相変化メモリは、物質の物理的な状態変化を利用してデータを記録する不揮発性メモリです。具体的には、特定の合金(例えば、ジャーマニウム、アンチモン、テルルを含む合金)を使用し、これを結晶状態と非結晶状態の間で切り替えることによりデータを保存します。結晶状態では電気抵抗が低く、非結晶状態では高いため、これらの状態を0と1として利用することができます。 - 相変化メモリの特徴と利点
相変化メモリは不揮発性であるため、電源が切れても情報を保持することができます。また、書き込み回数がフラッシュメモリよりも多く、書き込み速度も速いという特徴があります。さらに、データの耐久性や整合性が高いため、高信頼性が求められるアプリケーションに適しています。これらの特性から、将来的な主流のメモリ技術として注目されています。
したがって、問題の選択肢の中で「結晶状態と非結晶状態の違いを利用して情報を記憶する不揮発性メモリ」と説明されているものが相変化メモリの正しい説明です。この選択肢は相変化メモリの基本的な動作原理を正確に表しています。